民家ファーム作業レポート担当、こうだです。
開墾式のあとに行われた、民家今期初の作業レポをお送りします。
この日は畑の作業に入る前に、苗を作るための「ポット」の準備からスタート。
ポットとは作物を移植するための集合鉢(これで苗をつくり畑に移すわけです)のことなんですが、
どんな分野にも便利なアイテムというのはあるもの。
このポットは紙でできている「ペーパーポット」と呼ばれ、底には紙が付いていません。
園芸などの知識なしに空っぽの頭で考えると、
「土が抜け落ちるじゃないか!」と思ってしまいそうですが、そんなことはない。
このポットを受け皿に入れ、きれいに土を敷き詰め、野菜のタネをまくと、
そこに根が張って土抜けしなくなるんです。そうくると今度は、
「根が張ったら苗ごとに分けるのが大変じゃないか!」と思いそうですが、そんなこともない。
ここで“ペーパー”であることの意義が発揮されるんです。
ペーパーポットは互いに水溶性の糊で接着されているので、
ある程度苗が育ち、「さぁ移植するぞ!」となった時に、紙なので1本1本簡単に分離できるのです。
しかも!「移植する時に紙を取るのがめんどくさそう…」と思いきや、その必要もない。
この紙は土中で分解される特殊な紙になっているので、分離した苗ごとそのまま畑に植え付けてOK!
なーんて便利なんだか。
というわけで、ハクサイ、レタス、リーフレタス、ブロッコリーのタネを2つのポットに蒔きました。
今後の成長が楽しみです。
ポットのくだりを書きすぎてしまった感がありますが、その後はいざ畑での作業へ。
まず、前回マルチングしたFのウネのマルチを取る作業から開始しました。
1つのウネ全体を覆う長~いビニールシートなので、作業は4人がかり。
2人が下を押さえつけて、あとの2人がバランスよく巻いていくわけです。
このマルチを取った直後の土の手触りが温くていいんですよ。
かってに『よい野菜が育ちそうやなぁー』なんて思っていました。
今回、このマルチを取ったウネを分割して、F-1~3に分けることにしました。
1~3で違う作物を育てようという魂胆です。
ウネを分割する作業は、手馴れたもりもと氏が行いました。
彼の作業中のカメラ目線はレアかもしれない。
二期生かわしま氏ももりもと氏に教わりながらウネ割りに挑戦。
ウネ割りを終え、再度軽く土壌整備してから、
再びFのウネにはマルチングをしました。
じんぺい君のパパ、ふくだ氏のいい笑顔。
お父ちゃん、がんばってるよ!
Fのウネの作業はこれでひとまず終わり、ウネA・B・Eの作業に移りました。
こちらは土壌整備とマルチングを。
土がふかふかと温くて気持ちのよい感触でした。
こちらもきっちりマルチ。そろそろ陽がおちてきています。
最後に、各ウネごとの酸度を測りました。
酸度測定は、土壌の性質が酸性かアルカリ性のどちらにより近いかを調べるために行うもの。
pH(ペーハー)の単位で表され、pH7.0が中性で、それより数字が低いと酸性、
高いとアルカリ性と判断されます。
基本的に、作物の栽培をすると土壌は酸性に傾いていくので、
冬場に石灰(セルカなど)をまいて酸性の土壌を中性に戻す作業が必要になります。
栽培に適した酸度は通常pH5.5~7.0といわれますが、
どの程度の酸度を好むかは作物にもよるので、
この酸度測定を植え付け前にやっておくわけなんですね~。
いろいろ勉強になります。
これが酸度計。土に突き刺して使います。
この頃にはもう辺りも真っ暗。民家の夜は早いのです。
そして民たちもほどよく疲れていたので、作業は終了。楽しい初日の作業でした。
というわけで、今回のみーさんボードは、、、
ウネが分かれましたね~。みーさんマーク、いっぱいです。
そして今回のオマケショット。
ハイ、すいません。完全にレポート担当こうだの自己満です。
みーさんLOVE!な一場面でした。
でもみーさん男なんだよな…
ではでは、また次回をお楽しみくださいませ。
こうだ